2005年09月23日号

「すばる」


満月までの月は「上弦の月」で、満月から晦日までは「下弦の月」といい…なぁんて、前号の散歩道でえらそうに書いたけれども、いろいろな資料を見ているとどうも、上弦の月というのは7、8日目頃の半月のこと。逆に下弦の月というのは下旬、22、23日目頃の半月のことと言う説明が圧倒的。


   散歩人のおぼろげな記憶では、上弦は上旬の月、下弦は下旬の月と習った。やはり、少数だが一部の資料にも「本来は上旬、下旬の月のことを上弦、下弦の月といった」とあって、少しほっとしたけれど、多くは半月のことだけをさしているようだから、散歩人としては「読者にあやふやなことをお伝えしてごめんなさい」と心から謝ります。


   で、すっと透き通るような秋の夜空は、青い月をぽっかりと浮かべて、なぜか明るく、どうも星が見えにくい。ただ、その中で冬にかけて美しさが映える星がある。清少納言が枕草子で「星はすばる・・・」と、称えるプレアデス星団のことで、漢名では「昴宿(ぼうしゅく)」といい、「昴(すばる)」の字があてられたとか。


   さて、すばるは肉眼では6つの星(実際は7つ)が連なって見え「六連星(むつらぼし)」という呼び方もある。スバルと言うと何となく外国語のような響きだが、清少納言の昔から純粋な日本語。すばるの語源は「集まって一つになる」といった意味の動詞「統(すば)る、統(すま)る、統(すば)まる」から来ているという。口を「すぼめる」などの使い方も語源は一緒だ。

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