2005年09月16日号

月よもやま


空気が澄み切って秋は夜空が美しい。旧暦の8月15日の月は「中秋の名月」。お月見を楽しむ十五夜だ。ススキやおみなえしなどを飾り、お団子や山や畑の豊かな実りを供える。しかし最近、月の満ち欠けに無縁に暮らしている自分に気づいてア然とすることがある。


   満月までの「上弦の月」は、明るいうちに上がり、向かって右側が光っている。月前半、新月(朔=さく)は1日目。夕空に浮かぶ三日月。7日から8日目の半月を経て、、13日目の夜の十三夜(じゅうさんや)。昔は十五夜に月見をした後は必ず翌月十三夜の月見をするものとされていたという。そして、満月(望月=もちづき)。


   月後半、晦日までは「下弦の月」といい、夜に上がる月で左側が光っている。16日目は少し欠けて十六夜(いざよい)。17日頃は日没後に出る立待月(たちまちづき)。18日頃は家の中で座って月の出を待つ居待月(いまちづき)。月の出が遅すぎて横になって待ちたくなる月は寝待月(臥待月=ふしまちづき)。だいたい10時頃に出る20日頃の月は更待月(ふけまちづき)。そして、23日頃が半月。


   26日頃は逆さ三日月ともいわれる細い有明の月。夜半を過ぎて明け方近く出るこの月は、欠けている部分もほのかに見え、そこに阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩の三尊が見られて願いがかなうと、夜を徹して月の出を待つ「二十六夜待ち(にじゅうろくやまち)」の行事が昔は盛んだったとか。三十日月はほぼ新月。30日なので「みそか」。月末を晦日という由来。また晦日を「つもごり」ともいうのは、月が隠れる「つきこもり」から転じたという。


   今年2005年の十五夜は9月18日(日)。十三夜月は10月15日(土)。明かりを消して、虫の音の中、お月さんを見上げてみようか。

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