2006年02月03日号

スポーツ新聞社会面から


スポーツ新聞の社会面が好きでよく読む。政治、社会ネタが凝縮されているからだ。1月27日付け日刊スポーツには思わず考え込んでしまった。


   1ページが例の「ホリエモン」問題で埋められている。「ホリエ“モン無し”」の大見出しで、ライブドア株が暴落して大損した株主が続出したこと、だが、損失分の損害賠償は可能で、手続きも簡単、個人でも訴えることができるとしている。堀江さんの著書が発売延期になった記事もある。本のタイトルは「嫌われ者」。ホリエモンを選挙で持ち上げた自民党が野党に追及される記事、堀江サイドから株価つり上げのインサイダー情報を貰い、与党関係者が株売買していなかったかを民主党が内偵し出し、与党に危機感が走っているとの記事…


   そして、11人の“妻”と一夫多妻制のような同居をしていた「ハーレム男」の話題。散歩人周辺の反応は、男の立場では「うらやましい」けど「大変だろうなぁ」。かたや、「女の人たちが幸せならいいよね」「男より女性にとって安息の場という感じだったのかな」と別角度からの意見も。ただ、さらに他の女性を脅迫したとなると「そこまでして女性を増やしたいか?」。同じ紙面には、顔に銃口を向けて自白を迫った長崎の警察官、事件の当事者にわいせつ発言した福岡の警察官など、4件の警察不祥事の報道。


   価値基準が“銭金”だけの儲かればいいという世相、人の拠(よ)り所が精神的にもどんどん狭まっている。そのひずみが若い世代にも深刻な影を落とす。政治も警察も頼りにならない。同じ紙面、長崎県対馬のお寺から歴史的にも貴重な経典が大量に盗まれたとの報道。でも、「罰が当たるぞ」という畏(おそ)れの意識は、今は笑いものになるだけなのだろう。

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