2006年02月24日号

サラリーマン川柳


「第一生命サラリーマン川柳コンクール(通称『サラ川』)」も今年で第19回目だそうだ。2月6日から3月17日までベストテンを選ぶための投票がインターネット上で行われる。多いときには6万句を超える応募もあったそうだが、今年は2万句ほど。しかし、回数を追うごとに「サラ川は 世相と本音の 早見表」という句に代表されるようなサラリーマンという枠に囚われない応募作品が増えているそうだ。


   私の職業に関係ありそうな句をノミネート句から選んでみると、女性の場合には「同窓会 終わってほっと 太り出す」と嘆き、「健康に なればなるほど 薬増え」とサプリメントへの依存を憂いつつ「痩せるツボ 脂肪が邪魔し 探せない」と絶望を訴える。男性の場合はもっと単純である。「健診日 前夜だけでも 休肝日」といじましさを発揮しつつ、「昔バー 今は病院 ハシゴする」と過去の栄光を回顧しながら現在の境遇を受け入れる。


   私にとって「サラ川」の最も面白いところは夫婦の機微である。私が今年の句の中で最高傑作と思ったのは「昼食は 妻がセレブで 俺セルフ」、「セレブ」と「セルフ」の掛詞を使いながら、ホテルのランチやケーキバイキングで友人と一緒に颯爽と闊歩している妻の姿と、自分が社員食堂でセルフサービスをしている姿を見事に対比させているからだ。この不平を妻に言うと「ただいまに 昔笑顔で 今寝顔」で済めば良いけれど「妻の顔 昔モナリザ 今ムンク」の状態になる。


   幸いに?私は勤務の状況で妻と一緒にいる時間が「極めて」長い!!ので「耐震の 強度増すのは 妻ばかり」と嘆きつつも、「年金の 出る頃妻は 家を出る」とならぬように、「妻の感 GPSより 精度良(よ)し」とのことを旨として毎日の生活を消化している。だが、妻からの質問に対して「『何食べたい?』 俺の言ったの 作れるか」と一度は真顔で言ってみたいものだ。

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