2006年03月24日号

緑内障と視野③緑内障の早期発見


緑内障は見える範囲が狭くなる病気ですが、殆どの場合、初期には自覚症状がありません。痛くも痒くもなく、充血もなく、視力にも大きな変化がないため、自分自身で初期の緑内障を発見するのは至難の業です。そして、困ったことに視野が狭くなったと自分自身が感じる頃にはかなり進行した状態になっているのです。視神経線維が消失したための症状ですが、一旦視野狭窄が起こるともう元に戻すことは出来ません。この様な理由から、視野の異常を自覚する前に緑内障を発見し治療することが大変重要になってきます。そこで今回は、どのような検査を行って緑内障を発見するのか、いくつかの検査法の目的とその意義についてお話いたします。


   ①眼圧が上がっていないか…眼圧が正常範囲の緑内障も有りますが、基本的には眼圧の上昇が緑内障の主因と考えられます。そこで、眼圧の値が正常範囲にあるか否か、経過観察において大きな変動がないか否かなどを検査します。


   ②眼底検査で視神経線維をみる…視神経線維の一部が消滅するとその部位に一致して網膜に変化を来します。また視神経乳頭部にも凹みが生じてきます。その大きさは線維消滅の程度と比例しているので、陥凹の大きさから視神経線維の障害程度を、陥凹の形態により欠損した視野の部位や広がりを推測します。また眼底検査により乳頭出血などの緑内障悪化徴候も見つけることができます。


   ③視野が狭くなっていないか…視神経線維が75~80%消失しなければ視野異常を自覚しませんが、神経線維の減少が軽度なうちに緑内障を発見できるのが視野検査です。動的視野では視神経線維の50%消失、静的視野検査では神経線維の20~35%消失により異常を検出できるので、初期緑内障の診断に大きな力を発揮します。さて視野障害の特徴ですが、ものを見る中心部近くの視野欠損で初発するのが特徴です。緑内障末期になるとほとんどの視野が失われます。


   緑内障に対して視野の定期的検査は欠かせません。これにとり将来の視野変化をある程度予測することが可能になります。


lecca CD

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