2006年03月24日号

オヤジ・ギャグのTさん!


Tさんは、私と同じ昭和22年生まれの男性。生来の明るく面倒見の良さで上場企業の営業部長にまで上り詰めた。だが、会社の営業方針と合わずに自主退職。もともと好奇心が旺盛で身体を動かすことの好きなTさん、マンション管理士試験に合格してマンション管理会社に勤務、某マンションの管理人として暇な時間は読書をする悠々自適の生活を送っていた。私とTさんは、仕事の関係で15・6年ほどの付き合いもあり、私の大切な遊び仲間、飲み仲間である。


   ある時、飲み仲間の一人から「ロシア皇帝が愛飲した貴重なウオッカが手に入った」との連絡、早速飲み会を催すことになった。当日、私は友人の母親のお通夜で遅れて出席したが、私の隣に座ったTさんが、「酒を飲むと沁みるんだよ」と前胸部を押さえ、半年前から自覚症状があって「これはヤバイ!」と直感したとのこと。以前は毎年胃カメラをしていたが、ここ2年間は実施していない。


   内視鏡を挿入し、十二指腸から胃を見て異常がなく、抜去しながら食道を観察。唇から約30センチの部位に出血を伴った浅い潰瘍性病変を見つけた。内視鏡所見としては明らかな食道癌。本人には、「癌の可能性が高いが、もっと詳しい検査を実施しないと確定できない」と告げて、恵佑会札幌病院へ紹介した。診断は食道癌。精密検査による進達度や転移の有無などから、治療法として中・下部食道切除と再建術が選択された。


   退院後、手術の後遺症による「声がれ」のため好きなカラオケをあきらめていたTさん。ある時、本人の言では「清水から飛ぶ」思いで挑戦したそうだ。もともと信心深いTさんだが、カラオケで歌えたのを契機に「生きている」「生かされている」とつくづく実感したそうだ。今年の大雪を蹴散らし、勤務するマンションの住人に元気いっぱいオヤジ・ギャグを振り撒いているTさんの姿を思い浮かべるだけで満足!!


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