2006年03月10日号

神田紅葉、50歳から夢に向かって!


2月13日、BS2で放映される『ふれあいホール』を視聴するため私と妻は、急ぎ足で自宅へと向かった。この番組は歌手やミュージシャン、日本の伝統的な話芸や演芸などを新しい観点から紹介しているのだが、当日は女流講談師神田紅(くれない)一門が出演することになっていた。神田紅の弟子である神田紅葉(もみじ)は私たちの長男の嫁の母……。

   放映されたのは「切られの与三郎」を題材とした『ヒップホップ・で・お富さん』、旅僧に身をやつした北条時頼と在野の鎌倉武士佐野源左衛門との逸話「♪梅は、誰より速く咲く、魁で春を知らせる…♪いざ鎌倉忠義の心、源左衛門の忠義の心…」で有名な謡曲『鉢木』を題材にした『ヒップホップ・で・鉢の木』という二つの出し物だった。音楽家大友智加のアレンジによるラップ調リズムとメロディーで歌って踊り、それに言葉を重ねた“講談力”は新しい講談の姿を予測させる迫力があった。


   神田紅葉は「ごく普通に結婚して、専業主婦になり、3人の子どもに恵まれた」。第3子が小学校に入学した38歳の時に「今後40年もある人生、何かをしなくては」と発奮して税理士の道を目指し、簿記一級を取得したものの数年後に実父が大病に罹り介護のために中断。その後も自分の生きる道をいろいろと模索していたが、長女が医大を卒業して私の長男と結婚したのをきっかけに50歳にして神田紅門下に入門。女流講談師としての人生を歩み始めた。


   新しい事への挑戦を忘れない神田紅葉、座右の銘は「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」という良寛の言葉だそうだ。この句は死の床にある良寛が介護してくれた貞心尼に送った言葉で、自身の作ではないらしい。でも、私は「人間は、強い面と弱い面とを見せながらも、秋の美の象徴である『紅葉』のように一生を終える」と解釈している。私の孫に神田紅葉の挑戦心が遺伝していることを願っている。


水素水

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