2006年04月07日号

もうすぐ春


福寿草の花芽が薄黄色にふくらんでいる。ネコヤナギの銀色の毛並みがほんの少し顔を見せた。道路わきで久し振りに土の上を歩いてみる。土はやわらかく、温かかった。札幌管区気象台の発表では3月30日現在の積雪は札幌で5㎝。平年(過去30年間の平均値)より22㎝も少ない。小樽や岩見沢などあの豪雪の名残でまだ平年より雪が多いところもあるけれど、江別や札幌はもう春本番の兆しだ


   3月の彼岸(春分の日)を前に、東京からは早くも花便りが届いた。昨年より10日、平年より1週間早い開花だという。北海道の今年の雪は、1、2月の大雪で一気に積もったから、降ってはとけて堅くしまるいつもの年と違って、ふんわりしている分だけとけやすい。そんなことを誰かが言っていた。もうすぐ土手や野の雪もとけてフキノトウやツクシが顔を出しそうだ。


   フキノトウはタテに2つに切り割って、ちょいと衣をつけて揚げても、葉の部分を味噌汁の具にしても、すり鉢で味噌とみりんと、少しの砂糖とすってフキ味噌にしても、春を告げる清冽な香りを届けてくれる。ツクシンボは子供に摘ませて、それを一緒に料理するのが楽しみだ。ハカマを取って天ぷらにしたり、ゆでてカラシ和えやおひたし、無難なのは卵とじ。子供が目を輝かせて喜ぶ姿が何よりの春の贈り物。山間(やまあい)では、行者ニンニクが早くに顔を出してくる。大人の味わいだ。可憐なエゾエンゴサクやカタクリは食べてしまうのがちょっと可哀想になる。


   夕げの食卓に春をいろいろ盛り付けたら、きっと幸せ気分。ネコヤナギの枝を少し手折って玄関に飾っても、ふくよかな春がやって来そう。春の土手や野山に、ちょっと出かけてみませんか。

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