2006年05月12日号

親友S君の死!


3月下旬に蒔いたペチュニアの種が芽を出して四葉になり、1回目の移植の時期が訪れた4月上旬の午後、ピンセットを使って移植しているとき、携帯電話の呼出し音が鳴った。液晶の表示を見ると親友のS君からの電話。今年1月に「喉頭癌で入院することになった」と電話があって以来の連絡。通話ボタンを押して耳に飛び込んできたのは女性の声。一瞬、不吉な予感が頭をよぎった。


   声の主はS君の一人娘Mちゃん、「昨日、父が突然に亡くなったのです」と不吉な予感が的中してしまった。1月のS君からの電話では、元気な声で「放射線治療を受けて3月には退院できる」とのことだった。喉頭癌は放射線治療が有効で完治する可能性も高いので、見舞いに行きそびれてしまった。「退院して落ち着いたら、ゆっくり逢おう」と言ったのが彼に対しての最後の言葉となった。


   昨年の夏、クリニックの前の副道に咲き誇るペチュニアの花を眺めながら「そう言えば、おぬしは園芸部だったなー」と語ったS君。学生時代は夏休みになると私の実家に合宿?し、酒を大いに飲み、議論をして毎日を過ごした。大学4年の夏休みの朝、「今日、(奥様の)父親に嫁にもらうと宣言するんだ」と私の実家から出陣したS君だが、翌朝まで帰ってこない。心配してあちこち捜したが、昼過ぎに帰宅した彼の一声は「やったぁ」と一言、そのまま眠ってしまった。


   彼とは「リタイアしたら、存分に『吉本隆明』(吉本ばななの父親で詩人・思想家)を語り、旅を満喫しよう」と約束していた。いつも拙速だった彼、死も急ぎすぎだ。お通夜の翌日、弁護士をしている仲間のH君からの「Sのことは知っているか、俺も喉頭癌で治療中、今年で4年目になるから」との話。突然に親友を喪失、同じ仲間が同病で闘っていること、S君のためにも「今年のペチュニアは最高の出来にして見せるぞ」と誓った!


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