2006年05月26日号

涙液減少症(ドライアイ)


最近、帰宅後に長時間パソコンで作業をしていると文字が霞んできて目の疲れを感じます。こんな時は作業を中断して入浴することにしています。すると再び目がパッチリしたような感じになり、パソコン上の文字もくっきりするのです。視力の回復は、画面を長時間見続けるために酷使した毛様体筋(ピント合わせに使う目の中にある筋肉)に休息を与えたことと、浴室に充満していた水蒸気で角膜表面に潤いが補充されたことが関係していると思われます。


   我が国のドライアイの患者数はおよそ800万人と言われていましたが、パソコンの急激な普及、オフィスビルのみならず一般家庭での空調設備の充実、年々悪化する大気汚染などで、その数は更に増加の一途を辿っています。このような状況を反映するように、路上の埃が舞い上がるこの季節は、目が乾く、目が疲れる、夕方になると目が開けにくい、目がゴロゴロするなどを訴える患者さんが急激に増加します。


   本来角膜は透明で表面がツルツルした状態でこそレンズとしての働きが十分に発揮されます。そのためには角膜表面を滑らかに保つには涙が均等に散布されなければなりません。しかし、角膜表面の涙液層に異常が起こるといわゆるドライアイの状態になります。


   ドライアイの原因には、①涙の分泌量が減少②涙の性質の異常③角膜や結膜の形状変化などがあります。涙の分泌が少なくなった場合には、涙の代用として人工涙液を点眼したり、涙点プラグという一種の釘で涙の出口を閉鎖して涙の保持を行います。涙の性質異常の代表としてマイボーム腺機能不全症という病気がありますが、涙の水分が角膜から蒸発しやすくなるためドライアイが起こります。この場合には、瞼の温熱療法やマッサージが有効です。また、角・結膜の形状変化の原因として結膜弛緩症(結膜の一種のしわ)、翼状片(目の内側から角膜中心に向かう帯状の膜)、瞼裂斑(黒目に接する斑点)などがありますが、それらを手術で取り除きます。


   目が乾いたと感じたら、精密検査が必要です。


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