2006年06月16日号

No.69


何故だろうか、毎年変りなく巡って来る6月なのに、今年の樹々の緑はことのほか美しく目に染みる。通勤途中のアカシヤの緑も、羊ヶ丘展望台通りのポプラの並木も、涙が出る程美しい。それは我が家に増えた天使のせいだ。チビ天使は、私に感動と感謝と、柔らかな心を与えてくれた。無条件に可愛いくて「この家に生れて来てくれて本当に有難う」と、小さな頭を撫でる。


   天使が増えてからというもの、娘と私の年齢差が縮んでしまった。全ての機能の成長がピタリと止まってしまった私と、見事に模範母ちゃんに変身した娘は、立場が逆転してしまった。「いいかい、お昼ご飯はちゃんと食べるのだよ。体に悪いからね?」これは娘が私に言う言葉。最近胃カメラの検査をした私は、結果が心配で「大丈夫だよね?」と問いかけると、娘は力強く「絶対大丈夫!」と言った。なんだか3人の子供の子育ての中で言って来た言葉を、今、同じ言葉で我が子に励ましてもらっていると言う事だ。


   そう言えば私は、「大丈夫」と言う言葉が好きで、患者さんにも、心細気な表情の家族の方にも、「きっと大丈夫ですよ」と励ましの意味でよく使う。


   この間の事、何度も重篤な場面を乗り切りながら頑張っているKさんのお嫁さんY子さんが、「会長さんにタッチ!エネルギーを下さい」と言った。私は「きっと大丈夫!!」と手を握った。Y子さんは、全てを神様に委ねた上で、エネルギーを下さいと言っている。私の「大丈夫」の言葉は、どちらにしても、神様は悪いようにはなさらない、きっと大丈夫ですよと言う事だ。悲しい場面なのに、Y子さんは笑顔で家路に向かった。この話を娘にしたら「それは、中山修子の大丈夫宗教だよ。これからも己を磨いて行きなさい!」と偉そうに言うではないか。悔しいけれどそうありたいと思った。


消臭 飲むだけ

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