2006年06月16日号

人口が減るということ


散歩人のまわりには、一人っ子という家がけっこう多い。子供が3人もいると、「たいへんだねぇ」などと言われてしまう。散歩人の父親は大正生まれで兄弟は11人、祖母は46歳まで生み続けた。富国強兵をめざす明治時代から始まった産めよ殖(ふ)やせよ政策下の時代の人々というのは、電気はないし娯楽は少ないし、やることがない一方で避妊が難しかったこともあって多産だった。


   1組の夫婦の子供の数は1940年(昭和15年)が4・27人、1957年(同32年)が3・6人なのに対し、2002年(平成14年)には2・23人にまで低下している。単純計算で夫婦2人に2人の子でも、実際は病死や事故死があるから人口が減少していってしまう。


   昨年行われた国勢調査でわかった日本の現在の人口は1億2776万人。平成16年の推計人口より1万9000人のマイナスとなり、戦後初めて減少に転じた。人口が減るということはどういうことか。就職難だし人口が減れば1人当たりの所得が増えて良くなる……かというと、どうもそうではないようなのだ。


   研究者は、今のままで推移すると2070年には現在の半分の6600万人まで、2100年には3分の1の4000万人まで減少すると危惧する。人口が減ると同時に高齢化はさらに進み、50数年後には15~64歳の生産年齢人口が全人口の半分にまで減る。働ける人が減り、経済が停滞し始める。若い人が少なく、活力が低下して、技術革新もできなくなる。消費が減り経営難で倒産する会社が増える。公共の交通機関などもやっていけなくなるし、若い世代は年寄りの面倒をみる余裕がなくなり、社会システムそのものが崩壊する危機が迫るという。昨年、日本はそうした人口減少の入り口に足を踏み入れた


   「子供作りは好きだけど、子育ては面倒」などとわがままは言っていられない、コワ~いお話しなのだ。


のだめ CD

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