2006年06月23日号

漫画


漫画が好きで、五十路に差しかかったというのに、いまだに楽しみにしている。若い頃には電車の中で漫画を読んでいて、我慢できずに「うふふっ」と吹き出してしまっては、思わずまわりを見回して赤面することが度々だった。さすがにこの年で吹き出しこそしないけれど、好きな漫画本を手に入れた時などは、まだ電車の中でも読んでしまうことがある。あまりほめられた姿ではない。


   とはいえ、赤っ恥をかいてもおつりが来るほど、散歩人は漫画にいろいろ助けられている。息抜きに楽しむだけのものもあるけれど、さまざまな情報や知識、時に生きて行く上でのヒントを与えてくれる質の高い作品は少なくない。で、最近は「味いちもんめ」(あべ善太=故人=原作、倉田よしみ画)という漫画を引っ張り出して読んでいる。板前の道に入った主人公が、さまざまな人々の教えに導かれながら料理人として1歩1歩成長して行く、ほのぼのとして含蓄のある物語なのだが、読む度に教えられることもあって気持ちが和(なご)む


   その中に「親の意見とナスビの花は、千に一つもムダがない」という都々逸(どどいつ)が出てくる(31巻第2話「茄子の花」)。茄子の花はみんな実を結び無駄がない、親や年寄りの言うことも長い人生経験を踏まえていて無駄がないから、よく聞いておけ、ということなのだが、その茄子の花もキュウリやダイコンの花も、みんな目立たないけどよく見るときれいな花が多い。華やかな観賞用の花と違うのは、野菜の花はひっそりと咲くけれどもみんな実を結ぶ。


   そんな話を物語の中に読んでいると「ああ、そうだ」と心のどこかに元気が出てくる。散歩人にとって、漫画は栄養ドリンクのような存在らしい。


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