2006年06月30日号

ムシ歯でないのに歯がしみる

新札幌木村歯科診療室 木村貞久 院長

ムシ歯が進行したために歯がしみるという経験がある方は、割と多いと思います。でも、ムシ歯でないのに「歯がしみる」ことも意外に多いのです。ムシ歯以外で、歯がしみたり痛くなったりする原因としては、歯周病(歯槽膿漏)、咬耗、摩耗、楔状欠損、歯垢、歯軋り(くいしばり)、不整咬合などがあげられます。


   まず、歯周病ですが、歯周病は歯の植立している顎の骨(歯槽骨)が吸収していく病気です。ある程度進行しますと歯根面に冷たいものや熱いものなどの刺激が伝わりやすくなります。併せて、歯の周りの歯肉が炎症をおこしてむくんでいると、さらにそれが助長されます。


   また、咬耗や不適切な歯ブラシによる摩耗によっても、すり減った箇所から刺激が伝達されやすくなるので、しみる場合があります。


   歯軋り癖があると、歯が水平方向に揺すられて神経が過敏になり、通常では何でもない刺激に対してしみたり痛んだりする事があります。さらに、歯軋りによって歯が過剰な力を受けて、歯頚部の歯質が破折を起こし(楔状欠損)、しみやすくなる事があります。


   咬み合わせの不整によって特定の歯に負担がかかっている場合も、これと同じ事がおきてきます。


   歯ブラシ不足で歯の周りに歯垢がついていると、歯の表面が細菌の出す酸によって一部がとかされしみるようになります。さらに、歯垢によって歯肉が炎症を起こしているとこれが増強されます。


   「歯がしみる」とひとことで言ってもいろいろな原因があるのです。


   一番多いのが、「歯周病」と「くいしばり癖」の合併症のパターンで、「歯ブラシ」がちゃんとできていない方です。水を飲んだ時、歯ブラシ時、口から息を吸った時などに強く歯がしみる方は、一度歯科にご相談されたら良いかと思います。


   新札幌木村歯科診療室/厚別区厚別中央2―5

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