2006年08月11日号

歩くこと


野幌森林公園にある開拓の村は、道内の歴史的建造物が50以上も移設保存されている野外博物館。日がな一日、のんびりと村で過ごしてみることをおすすめする。別に一日でなくとも、数時間でもいいのだが、昔日のたたずまいの中、明治時代からの生活に一つ一つ触れてゆくのがいい。とりわけ夏の盛り、表通りからちょっとそれて、旧札幌師範学校武道場や開拓小屋、炭焼小屋などが点在する森の中、蝉しぐれの小道を歩くのは爽快だ。木洩れ日が揺れ、森の涼風が吹き渡る。


   散歩人の移動はほとんど車だから、歩くことが本当に少ない。人間の身体は、歩いたり手を使ったりすることで血液を循環させ、はじめて正常に動くようにできている。足は第2の心臓といわれるのはそのためだし、歩くことで骨格など体のいろいろなずれが調整されるともいうから、車ばかりの日常というのは思えばずいぶん無茶な話で、体の摂理に反したそんな生活を続けながら、生活習慣病だの、ガンだのと騒いでいるのだから、本末転倒もはなはだしい。


   「家からJR駅まで20分もかかるところだから不便で…」。そんな話題が出た。けれど、「本当に不便なのだろうか。歩くことが日常に組み入れられるのはもしかしたら幸せなことかも知れない」。そんな話になった。木々を見ながら、足元の草花に季節を感じながら、まちの様子を観察しながら…歩くことが散歩の楽しみに変わったら、20~30分はちょうど良い距離だ。


   盆休み、ゆったりとした昔の時間で、村の森を日がな歩いてみようと思っている。汗をかいたら、茶店にはかき氷(やビール)もあるし…。それから、毎日歩くことを、少しずつ始めよう。


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