2006年09月22日号

最後の秋祭り


低温で心配された農作物の作柄も、8月に暑い日々に恵まれたこともあって稲をはじめ持ち直したものが多く、今年もまずまずの出来秋(できあき)。春に祈願したその年の収穫を感謝する土地土地の秋祭りも、澄んだ秋空のもと賑やかだった。町内会や商店街の人々が汗を流し、町々で盛んに繰り広げられた夏祭りや盆踊り。そしてその土地その土地の鎮守の森のお祭り。夏から秋に続くお祭り三昧は、短い夏を生きる北国の人々にはなくてはならない心の支えなのだろうと思う。


   ささやかなお祭りでも、不思議なことに、人々が集まってくる。老いた人も、若い人も、世を拗(す)ねた人も裏街道を自称する人も、みんなそれぞれに楽しめるのが祭りというものらしい。娯楽にあふれ、贅沢な食べ物に飽食すらしている今の世で、ヤキソバやらチョコバナナだのの素朴ともいえる食べ物をうれしげに食べ、露店遊びを楽しむ。理屈抜きで人を引きつける祭りというものの大切さ、ありがたさは、きっと昔も今も変わらない。


   北海道の最後のお祭りとしても知られている栗山天満宮の秋祭りが9月24日の宵宮、25日本祭り、26日後祭りの日取りで行われる。24日午後6時からは「松前神楽」の奉納。25日の本祭りには、この祭りでは始めて、夜神輿(みこし)が出、午後6時から9時まで商店街を中心に栗山町内をかついで練り歩く。圧巻は境内に帰ってくるお神輿を迎える「迎え太鼓」。神輿と太鼓の掛け合いが興奮を呼ぶ。


   最後の祭りとあって、道内各地を巡る露天商の人たちが終結するのが恒例で、今年は露店のその数400に上るという。で、荷を出来るだけ減らすために、植木や園芸品をはじめさまざまなものが投げ売りされる。一方で、靴業界などでは昔、「ながぐつ祭り」と異名をとったほど、靴屋さんなども数多く店を出すなど、出店の種類もいろいろ。栗山祭は露店をめぐりあるくのもまた格別だ。8月、9月と続いた北海道の秋祭りは、その賑わいの中に幕を閉じて、北国の秋は一気に深まって行く…。


浴衣 着付けセット

トラックバックURL:

« 食品添加物 | TOP | 白内障手術は閉塞緑内障の治療になる? »

[PR]SEO対策済みテンプレート