2006年09月22日号

白内障手術は閉塞緑内障の治療になる?


緑内障は、眼圧が上昇することにより視神経に障害を与え、その結果視野が狭くなりやがては失明する厄介な病気です。40才を越えるとおよそ20人に1人がこの病気に罹ります。緑内障はいくつかのタイプに分類されます。最も多いのが「正常眼圧緑内障」といい、眼圧が20mmHg以下と一般的には正常範囲内にあるにもかかわらず、視神経が傷害を受け視野が狭くなっていく病気です。


   初期には異常な症状が全くないため、当人は緑内障の存在を知るのは困難で、検診や眼科で診察を受けたときに偶然発見されるのが殆どです。その次に多いのが「原発開放隅角緑内障」です。徐々に眼圧が高くなり高眼圧の状態が続きます。そのまま高眼圧に気付かずにいると、やがて視神経は高度の萎縮に陥り、見え方がおかしいと自覚したときには、もう元には戻らない広い範囲の視野狭窄が生じています。


   最近は少数派になりましたが「原発閉塞隅角緑内障」と言う緑内障もあります。これは、前2者と違っていて、急激な発症を特徴とします。ある日突然片方の眼に激烈な痛みが発生し、視力も極度に低下し、強い頭痛や嘔吐のため「くも膜下出血」などの脳血管障害と間違われることもあります。


   この原発閉塞緑内障の発症には眼球内で水晶体が占める割合と密接に関係していると言われます。眼球の大きさは直径およそ24mmですが、ヒトにより20mm~35mm前後と幅があります。一方、水晶体の大きさは個人差が少なくほぼ一定の大きさを持っています。そのため、眼球が小さい場合、水晶体が占める割合が相対的に大きくなります。水晶体は加齢により年々大きさを増しますが、白内障になると更に大きく膨らみます。この水晶体の膨化が眼内を流れる房水の排出を妨げる原因になります。この状態が続くと、ある日突然瞳孔ブロックといい、房水を排水出来ない状態となり急激な眼圧上昇が起こるのです。最近の研究により、この大きく成長した水晶体を白内障手術で取り除き、小さな人工レンズを眼内にいれることにより、緑内障発作の危険性は低くなることが分かってきました。


斉藤和義 CD

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