2006年10月13日号

駐車違反と冷たい法律


6月からの駐車違反の取り締まり強化で、散歩人の周りでも、あっという間に3人が放置車両確認標章というステッカーを貼られてしまった。2人は、仕事先に行くのに路上駐車したほんの数分の間。1人は、江別の事務所前の道に夜12時過ぎに数十分駐車、仕事を終えて出てみたら貼られていた。こんなことは初めてで「車の通りも少ないのに何で…」とショックを受けていた。


   ある商店街のお店では、店の横の私有地に何十年も車を置いてきたが、それがタイヤ1本分市道にはみ出ていたと、突然違反ステッカーを貼られてしまった。従来はおまわりさんが呼びかけてくれ、車を移動する余裕があった。しかし、新しい取り締まり法だと、違反があれば、すぐにステッカーを貼って摘発できる、問答無用の仕組みになったわけだ。結果、何時つかまるかわからないから、裏路地でもびくびくしながら駐車しなければならない。大きな駐車場のない地元の食堂やお店は、路上駐車が恐いからとお客の足が遠のき、不況の中でさらなる打撃を受けているのが実情だ。「町の真ん中とか、駐車違反が大きな害悪になっているところだけ取り締まる限定法なんかでもいいだろうに、なぜこんな冷たい法律を作るんだろうね」という人もいる。


   税金も保険料もいつの間にか上がって行く。介護保険料は上がり利用する条件はきつくなる。医療費・薬代もバカにならず、病院にかかるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまうほどだ。ところが、政府の発表では、今は東京オリンピックの後に続いた「いざなぎ景気」を抜く、長い好景気が続いているのだそうだ(景気が良ければ増税の必要もないだろうに…)。いまだ不景気の実感以外にない地方で、格差社会の下層に息する散歩人にはわからないが、おそらく、上のほうの人には空前の好景気なのではないか。そういう人たちが庶民の実情もわからないままに、机の上だけで法律を作り、政治を動かすのだろう


   「なんだか世の中、ギスギスして来たよね~」。知人が疲れ切った顔でそうボヤいた。

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