細胞から病気を治す医薬品の話No.146
細胞賦活(ふかつ)用薬として厚労省が認可する「ルミンA」は免疫細胞の要(かなめ)ともいえるマクロファージ系列の細胞を賦活(活性化)し、細胞から病気やケガ、体の変調を治していく医薬品だ。
「ルミンA」の研究は「光」から始まった。戦前、満洲医科大学の波多野輔久(後に神戸大学教授)がルミンの成分になる感光色素に注目して生理活性の研究を始め、「シアニン系感光色素の強心、利尿、呼吸促進作用の発見」という報告に結実したのだが、波多野教授が「太陽エネルギーを効率的に取り込む物質が新陳代謝を高め、生命力を増強するのではないか」と感光色素に着目したことからすべては始まったという。
現在、がん組織の治療に、ルミンとレーザー光線とを併用して、さらに効果を高める研究もすすめられている。