2006年11月17日号

ユニバーサルデザイン


年を取ると日常生活で不便を感ずることがたくさん出てきます。最初に気になる不便は、近くのものが見にくくなることです。新聞の小さな文字は当然ぼやけ、読む気力が失せて読書などは長続きしなくなります。近視なら掛けていたメガネを外せば遠くはぼけるものの、近くはさして不便でないから救われます。ところが遠視となるとそうはいきません。メガネを外すと遠くはおろか、近くは益々ぼやけが強くなります。筆者も立派な遠視のためこの不便を毎日味わっています。また読書以外に困るのは、めがねを外して洗髪剤を使用する時です。シャンプーなのかリンスなのか分からず、えいままよ!と溶液を髪の毛に付けるとリンスだったりして、慌てることがしばしばです。

   ユニバーサルデザインとは、失敗せずに誰もが不都合なく使用できるように工夫されたものの形態あるいは機能のことで7つの原則があるそうです(佐渡一成先生/日本の眼科)。先ほどの洗髪剤を例に上げると、目を閉じたときに同一ブランドのシャンプーとリンスでは、容器の大きさや形が同じで区別が付きにくいものがほとんどですが、花王の製品ではシャンプーにだけ凸凹がついており、指で触れると分かるようになっているそうです。現在では他社の製品にも同様の配慮がなされるように成ってきたということですが、お宅の洗髪剤は如何ですか。

   ユニバーサルデザインを考慮した機器もたくさんあります。その最たるものが携帯電話で、高齢者に配慮し文字を大きくしたり(筆者愛用)、視覚障害者には音声情報、聴覚障害者にはメール機能、迷子になったらテレビ電話機能で周囲の映像を撮影・転送し助けを求めることも出来るそうです。

   建物についてみると、ガラス張りで透明な玄関の場合、衝突防止のために開閉部のガラスを黒く縁取りをする、階段の段差部分の色を変えて高低をわかりやすくする、ビルなどでは各階ごとに廊下の色を変えるなどの配慮がなされているそうです。ユニバーサルデザイン、町の中にどんどん広がるといいですね。

トラックバックURL:

« No.74 | TOP | 子育て“オレ流” »