2006年11月17日号

魔法の言葉


昨日(11月9日)雨の中、(まんまる新聞を)配ってたところ、中学生の男の子がご自宅前にいて「いつも、ありがとうございます」と、声をかけて下さいました。「読んでくれてるの?ありがとう」と言うと、「いつも楽しみにしています」との返事。その後、夕刊配達の方とすれ違うとき、「お互いご苦労様」と声をかけたところ、「まんまるさん、いつも楽しみにしてますよ」との返事。雨で少し元気がなかった私と娘は、元気を頂きました――。

   厚別南の1地区を配達していただいているSさんから、配達日の翌朝、こんな文面がファックスで届いた。よほどうれしかったのだろうと思う。ファックスの文字がおどっている。こうした報告を受ける我々もまた無上の喜びをかみしめる。何だか報(むく)われたような気持ちになって、疲れも吹っ飛んでしまうのだ。雨の中、親子で一生懸命に新聞を配っている情景が目に浮かぶ。そして、通常なら、テレもあって声などかけてくれないだろう年頃の中学生の、思わぬ「ありがとう」の言葉。夕刊配達の方の心のこもったエール。きっと、雨の辛さも忘れさせるような、いっぱいのうれしさが母娘の胸にあふれたに違いない。

   友人に、挨拶をこの上なく大切にしている男がいる。朝起きて、家の前を通る通行人から始まって、だれかれとなく大きな声で挨拶する。昼も夜も、彼は大きな声で声をかけてくる。「おはようございます」「こんにちは」「今晩は」「どうもどうも」「お世話になっています」…。友人を見習って、散歩人も、朝起きたら道行く人に「おはようございます」の声をかけるようにしているのだが、挨拶が交わされる一瞬の空気がとてもいい気持ちだ。暑い時も寒い時も、雨の日も雪の日も「同じ空の下に生きている」という実感が湧く時すらあって、心がすっと軽くなるような気がする。

   時候の挨拶一つでも人々はお互いの存在を確かめ合うことができる。それは、決して一人ではないこと、お互いに生きているんだと言うことの確認にもなるのだろう。感謝の言葉。ねぎらいの言葉。たった一言の挨拶が人を元気にする。少しの間だけでも幸福にする。日頃忘れがちだが、挨拶はそんなかけがえのない“魔法の言葉”なのだと思う。

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