2006年12月15日号

もったいない?経済大国ニッポン


「いただきます」という言葉――給食や外食ではお金を払っているのだから言わなくてもいいという人(親)もいるのだそうだ。今日のご飯にようやくありつけるような生活なら、きっと思わず手を合わせてしまうだろうに――


   こんなことを以前の散歩道で書いた。こうした人はほんの一部なのだろうけど、何か変だゾ、と思う。どこかピントがずれたスジ違いの権利意識。そこには「自分はみんなに助けられて生きている」というような思慮も何もない。殺伐(さつばつ)とした空気が、いつの間にか広がっているように見える。


   12月9日付北海道新聞によると、十勝管内士幌町の学校給食センターが、学校給食で開封されずにその日残った紙パック入りの牛乳を、翌日再配給していたことがわかった。この再配給で2年間で約52万円を節約、給食の材料費にあてていた。これに対し保護者の一部から「なぜ、ほかの子が残した牛乳を飲まなければならないのか」という批判も出ているのだという。給食センターでは「廃棄するのはもったいないと思った」と話しているが、教育長は町議会で陳謝し、再配給は中止。


   さて、あなたは「もったいない。廃棄せずに再配給したのは仕方がない」と考えますか?「ほかの子が残したものをなぜうちの子が…」と考えますか?教育長の対応についてはどう思いますか?


   何かおかしい経済大国ニッポン。士幌町のニュースには、そのいろいろな問題が凝縮されているようなのだが、その前に、我々自身の意識も危うくなっているのかも知れない。

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