2007年01月19日号

網膜剥離③こんな症状、網膜剥離が怪しい!!


裂孔原性網膜剥離は、硝子体と網膜の病的癒着、強い近視に伴う網膜萎縮病変、遺伝的素因による網膜萎縮、アトピーによる習慣的な目のこすり、眼球打撲などの外傷と、いろいろな要因が背景となり網膜裂孔が生じ、その結果として発症します。

   網膜剥離が起こると、今まで見えていた視野がカーテンで遮られたように狭くなるような視野障害、見ようとする中心部分が歪んだり、はっきり見えないなど、視力低下も現れます。時には全体的に急激に霧がかかったような症状を伴うこともあります。このようになると目を使わない、安静にするなどの自己治療をしても全く効果はありません。唯一有効なのは外科的な治療、すなわち目の手術です。網膜剥離は突然発症することも希ではありませんが、発症する前に何らかの予防が出来れば、それに越したことはありません。日頃から目の状態に気を付けていると、剥離の前兆に気がつくことがあるのです。前兆として最もよく知られているのは飛蚊症ですが、これ以外に光視症や霧視などがあります。

   ①飛蚊症(生理的) 新聞を読んでいるとき、白い壁などを見たときに、黒い蚊のような影がスーと動くのがみえます。これを飛蚊症といいます。小さなゴミの浮遊、細い線、あわつぶ、オタマジャクシなど様々な形があります。硝子体に出来た混濁の影が網膜に投影されたために自覚される現象です。この混濁はゼリー状の硝子体に部分的な構造の変化(コラーゲン線維の収縮やヒアルロン酸の融解)が始まったことを示しています。多くの場合は加齢による生理的な変化で、病的な意味が少ないため通常はあまり心配ありません(心配がないというのは、あくまでも眼底検査を受けた上で異常が認められなかった時の話です)。年齢的には30才後半から40才前半に気がつくヒトが多いですが、近視の強いヒトは10才代の後半に自覚することもあります。この硝子体混濁はあくまでも硝子体の生理的変化ですが、検査を受けた時点では異常が無くても、これでもう生涯に渡り大丈夫と言うわけではありません。

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