2007年01月26日号

親の“小言”


子供が「友達と仲良くしなさい」「うそをつかないように」などと親から言われる割合は、日本・韓国・アメリカ・イギリス.ドイツの5か国の中で、日本が最低だった――文部省が各国の都市部の小学5年生と中学2年生に聞いた国際比較調査で、こんな結果が出ている。

   ▽日本では「友達と仲良く…」と母親から言われる子供は29%、父親からは19%だったが、アメリカでは約80%、他の3か国も60%~70%が言われると答えた。「うそをつくな」も、日本は父親からが20%、母親からは41%だったが、他の国はいずれも60%~80%にのぼったという。

   ▽「弱いものいじめをするな」などと両親に言われている割合も日本が最低。社会のルールや道徳面でのしつけをおろそかにしている、日本の親の一面が顕著にあらわれた。

   ▽気になったのは、子供自身の道徳感や正義感を問う調査。この1年間で「いじめを注意した」のは、日本が2割程度だったのに、アメリカやドイツは約半数。「友達のけんかをやめさせた」「困っている友達の相談に乗った」なども、各国の中で日本が最低だった。

   ▽子供を腫れ物に触るように扱っていやしまいか。教育を何か学問のように難しく考え過ぎていやしまいか。調査結果の受け止め方はさまざまだろう。「子は親の鏡」…自信喪失の親の像が見えそうだ。――

   平成12年2月10日号の「散歩道」にこんな話題を書いた。読んでみると今も日本の状況は変わっていない。そう思って、再掲する。

   行くべき「人の道」を伝える親の“小言”は、後々に子の身に沁みていくものだろう。子の不幸を願う親はいない。とすれば、「うざい」とか言われても、子の行く末を思う親はひるまずに言うべきことは言わなければならないのだ。

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