火災44件、気になる放火の多さ~昨年の厚別区火災発生概況
札幌市厚別消防署が発表した平成18年の火災発生概況によると、昨年1年間に厚別区で発生した火災は44件、前の年より4件増加した。気になるのは火災原因で、コンロからの失火が10件だったが、次いで放火が9件にのぼっている。
昨年の厚別区の火災は、建物の火災が25件、車両火災が前の年と同じ8件、廃材やゴミステーションなど「その他」の火災が前の年より8件増えた。死者は出なかったものの、負傷者は9人に増えた。
また、札幌市全体の火災発生数は796件(前年比9%増)にのぼり、うち建物火災が475件(5%増)、車両火災は164件(8%増)と、いずれも増加。死者は24人、負傷者は2人減ったが99人にのぼっている。
車両火災や、「その他」に分類される火災が増える傾向にあり、「その他」では例えば厚別区の場合では、ゴミステーション、共同住宅の階段室の中の収容物、プレハブ建物の中の収容物、あるいは貼ってあるポスターなどに放火されたケースなどがある。
放火(疑いを含む)は、平成2年から17年連続で札幌市の火災原因のトップとなっており、厚別区でも昨年は2番目に多い原因となっていて、深刻な事態になっている。放火は、場合によっては殺人罪と同等の重罪(①現住建造物等放火罪は死刑、無期懲役、5年以上の有期懲役②非現住建造物等放火罪は2年以上の有期懲役③建造物等以外放火罪は1年以上10年以下の有期懲役)。警察による取り締まり強化の一方で、厚別消防署では、家の周りに燃えやすい物を置かないなど「放火されない環境づくり」を呼びかけている。
一方、厚別区の火災原因のトップになっているのはコンロからの出火で、札幌市全体でもこれは2番目に多い。最近では、魚を焼くグリルに付着した油に火が燃え移って出火した例などもあり、コンロのそばを離れる時には必ず火を消す…など、こまめな予防が大切という。
| 平成18年火災発生概況 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 合計 | 建物 | 林野 | 車両 | その他 | 死者 | 負傷者 | ||
| 厚別区 | H18年 | 44 | 25 | 0 | 8 | 11 | 0 | 9 |
| H17年 | 40 | 29 | 0 | 8 | 3 | 0 | 5 | |
| 増 減 | -4 | 0 | 0: | 8 | 0 | 4 | 4 | |
| 札幌市 | H18年 | 796 | 475 | 1 | 164 | 156 | 24 | 99 |
| H17年 | 692 | 451 | 3 | 136 | 102 | 16 | 101 | |
| 増 減 | 104 | 24 | -2 | 28 | 54 | 8 | -2 |
| 火災原因ワースト3 | |||
|---|---|---|---|
| 第1位 | 第2位 | 第3位 | |
| 厚別区 | こんろ10件 | 放火9件 | たばこ・電気関係・火遊び 各4件 |
| 札幌市 | 放火166件 | こんろ123件 | たばこ77件 |
ヒュンヒュン…消防車・救急車に新型サイレン
札幌市消防局では、歩行者や一般車両に緊急自動車の接近を呼びかけるため、一部の車両で、「ウーウー」音や「ピーポー」音とともに、「ヒュンヒュン」というように聞える警告音「イエルプサイレン」を取り入れた。赤信号の交差点進入時などに、特に注意喚起が必要な場合に使用するもので、1月15日から、厚別消防署配置のはしご車で運用を開始、段階的に装備していくという。