2007年02月02日号

納豆の受難?


最近のテレビで納豆にダイエット効果があるとの放映がされたらしい。私はその番組を見ていないが、通例の如く納豆がコンビニの店頭から消えて品薄状態…その後でこの番組が捏造報道と判明して非難ゴウゴウ。別に納豆に罪があるわけじゃないのだが、今後の納豆の消費動向にも影響が及ぶに違いない。だが、納豆は間違いなく日本を代表する健康食品なのだ。


   狭心症で治療中のTさんから「心筋梗塞を起こした友人が納豆を食べちゃだめって医者から言われたそうだけど、私も食べちゃダメ?」との質問。恐らくその友人はワーファリンをいう薬剤を処方されていると思う。納豆やクロレラにはビタミンKが多く含まれ、血栓形成を抑制するワーファリンの作用を阻害するからだ。イメージ的に血液ドロドロと納豆のネバネバとが合致することも災いしているかも知れない。


   納豆の語源はお寺の納所(寺の出納事務を行う場所)で作られたからと言われているが?だそうだ。古くは煮た大豆を麹菌で発酵させたものを乾燥し漢方で「」と呼ばれるものだが、現在の納豆は「糸引納豆」といって、煮た大豆を稲藁に包んで納豆菌で発酵させたものである。ナットウキナーゼなど線溶系(血栓溶解作用)を活性化する酵素が含まれ動脈硬化を予防し、植物性蛋白や種々のビタミンに富む紛れもない健康食品である。


   そう言えば、クリニックの某スタッフがせっせと納豆を買占めていた。噂によると納豆のダイエット効果をボーナスで買った32インチの液晶テレビで見て実践したそうだが、ダイエット効果の発現が??のうちに捏造報道が。以前のコラムにも書いたが、テレビの健康番組の報道は、常に「眉に唾して」見なくちゃならないものがほとんどである。その多くは、いくつかの医学的事実の間隙を埋める誇張した表現で繋ぎ合わせて製作者にとって都合の良い結論を導き出している欺瞞と思って間違いない。

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