2007年02月02日号

網膜剥離④こんな症状、網膜剥離が怪しい!


①飛蚊症(病的) ゴミ、水玉、細い線のように見える飛蚊症の多くは、ゼリー状の硝子体の加齢による生理的な変化で、硝子体中のコラーゲン線維の収縮を示します。その後コラーゲン線維は、ヒアルロン酸との分離を促進させ、眼球後方網膜から部分的に離れ(部分的後部硝子体剥離)ますが、ついには眼球後方の網膜から完全に剥離(完全後部硝子体剥離)します。視神経から剥がれた部分は輪状の大きな混濁となり、自覚的にも投げ縄の輪が浮かんだようにみえます。この輪状の混濁が出現した場合は、飛蚊症と言っても線状や水玉模様の飛蚊症とは、「硝子体剥離が急激に広範囲におこる」という点で異なります。つまり、網膜裂孔形成に関与する度合いが格段に強いのです。


   硝子体と網膜の間に変性・萎縮や炎症などによる癒着があると、硝子体の収縮に伴い癒着した網膜の一部が引っ張られます。徐々に硝子体が収縮する場合は、網膜への牽引も長期間に及びますが、やがて癒着している網膜の一部に裂け目(網膜裂孔)が生じ、そこから液体状の硝子体が網膜下に入り込み網膜剥離が発生します。また、一気に完全後部硝子体剥離が起こり、強い牽引力により癒着網膜に瞬時に裂孔を形成し網膜剥離に発展することもあります。


   ②光視症 視野の一部にピカーと光が走る症状を光視症といいます。これは目を動かしたときに、視野の周辺に一瞬あるいは数秒間光を感じます。薄暗い状況で自覚しやすいのですが、就寝時に消灯した直後に起こると、電球の異常かと誤解することもあります。眼球の動きにあわせて硝子体も動きますが、網膜と硝子体に癒着があると、硝子体の動きのためその部位が牽引されたときに、網膜が刺激を受け光りを感ずるのです。これは非常に危険な兆候で、既に網膜裂孔が出来ていてもおかしくありません。


   ③視野全体にススがかかって見える 急にこのような異常を自覚した場合は、網膜がちぎれて裂孔が出来たときに、網膜の血管も一緒に引きちぎられて出血した可能性が高いと言われています。

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