2007年05月18日号

例年のごとくですが…!


昨年までの4年間、毎年3月にペチュニアの種を蒔いて育苗し、6月の中旬=北海道神宮祭のころに患者さんたちに育った苗を配ってきた。今年も3月20日に初回の種蒔きを行って、4月上旬から1回目の移植を始めた。現在、1800ほどの苗を育てているが、最終的には2000鉢を超えるペチュニアの苗が育つはずである。


   ペチュニアは、年々改良競争が激化し、わが国はペチュニア改良の超先進国なのだそうだ。今では種苗会社のみならず、ビール会社、タバコ会社などといったバイオ技術を得意とする他産業が次々と新品種を誕生させ、魅惑的な花を世に送り出している。なかでもサントリーの「サフィニア」とキリンビールの「キリンウェーブ」が有名だ。後者のパープルはアトランタ・オリンピックの公式フラワーとして認定され競技会場を埋め尽くしたそうだ。


   ペチュニアの起源をたどると、意外なことがわかった。ナス科タバコ属の植物とのこと。アルゼンチンやブラジル南部の草原に自生し、1767年にフランス人の植物学者コメルソンによって紹介され、ブラジルでタバコを意味するペチュン(petun)にちなんでペチュニアと名づけられたとのこと。その後、1803年にはナス科ペチュニア属ペチュニアとして独立し正式名称となったそうだ。


   私がペチュニアを好む理由は花言葉が「あなたといると心が和む」であり、初夏から晩秋まで花を咲かせ続けるからだ。当クリニックの患者さんであるBさん、慢性閉塞性肺疾患で治療中だが、差し上げたペチュニアを昨年秋に鉢上げして今でも咲かせているとのこと。先日来院した彼が診察室で「禁煙してから半年になりますが、家族に感謝されているので大丈夫です」と言った。タバコ属からペチュニア属に変身し=禁煙、花を咲かせ続け=継続、「心の和み」=家族の安心を与えるペチュニア…何かの因縁を感じませんか?

トラックバックURL:

« イーハトーブで | TOP | 加齢黄斑変性という病気 »