2007年05月18日号

加齢黄斑変性という病気


よく患者さんに、眼にいい食べ物は何でしょうか、または、今こんな健康食品をのんでいるのですが、いいでしょうかと聞かれることがあります。


   加齢黄斑変性という病気をご存じでしょうか。見ようとする中心がゆがんだり見えなかったりする病気で、アメリカでは中途失明の原因の第1位で、日本でも増えつつあります。眼底の中心部に出血やシミのようなものができ、網膜剥離を起こしたり、傷跡が残ったりして視力が低下します。治療はレーザー、手術などありますが、悪化した視力を完全に元通りにするのは不可能で、後遺症が残ります。したがって、病気の早期発見と予防が大事になってきます。


   病気の原因ははっきりしていませんが、加齢、喫煙、日光の曝露が危険因子といわれています。特に喫煙者は非喫煙者に比べ2倍から3倍の発症率があるといわれています。アメリカで行われた研究で、ビタミンC、E、βカロチンと亜鉛の投与で黄斑変性の発症、進行が抑えられたという結果が出ています。また、ルテインという緑黄色野菜などに含まれる色素が、黄斑部(網膜の中心部)に多く含まれており、紫外線や活性酸素から網膜を保護していると考えられています。現在はそのような成分を含んだサプリメントが売り出されています。どんな眼の病気にも効くわけではなく、黄斑変性のみに出されたデータですが、一般にアンチエイジングの効果のある成分なので、他の病気にも効果があるかもしれません。ただし過剰摂取は害になる場合もありますので、眼科の先生にも相談するほうが良いでしょう。


   サンピアザたけだ眼科 武田守正院長
厚別区厚別中央2―5丁目(サンピアザ3階)【TEL】890―2363

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