2007年06月15日号

「払え」と言う前に…


本当に深刻な事態だ。年金問題…である。実は、5000万件(この数字も信用できるかどうか)ともいわれる年金のデータ漏れはすべての年齢層にわたっているという。みんな危ないのだ。


   どうしても納得できないのは、お役所を信頼して、こんなことになるとは夢にも思わずにただただ払い続けてきた国民に、ズサンな仕事でミスしたのは役所だけれど、払い込んだかどうかは国民が証明しないと知らないよ。そんなもの払えない…という、何とも道理に合わない、無理無体な国の姿勢だ。これでは、詐欺のようなものではないか。


   「国のやることは信用ならないから、注意しろ」などという不信の声は、身の周りでも世間でもついぞ聞いたことがなかった。国というものを信じていればこそ、みんな「相手は国なんだから60になれば貰える」とひたすらに年金の掛け金を払い続けて来たし、国を信じるからこそ、年金支給年齢が60歳から原則65歳に引き上げられても我慢した。「みんな大変だから、身勝手なことは言わないで頑張ろう」という国民の意識が裏打ちされているのだ。これほどの「愛国心」があろうか。その信頼と「愛国心」を国が裏切ってしまったら、日本という国の土台が揺らぐことになると、本当にそう心配するのだ。


   ところが、国民が国を信用できなくなる――そういう末期的な事態だけは避けなければならない重大な局面だというのに、なぜか国の行動は、姑息に、強引に国民を丸め込もうとしているようにしか見えない。真正面から取り組まなければ国民の生活を国がつぶしてしまいかねない瀬戸際ではないか。駅前でお詫びのビラを配ったりしているどころではないのだ。これで若い人に、「年金を払え」とどう説得できるのだろう。


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