まずはおしゃべりから
現在所属している大学院の高齢者歯科の研究の為に地方の検診に行く機会が多々あります。多くの高齢者に協力をしていただき心から感謝申し上げています。
その検診でまず驚いたことは、認知機能テストで私よりも記憶力や計算力が勝っているお年寄りが少なからずいらしたことです。検診にいらっしゃる人達は、自己管理もしっかりできている方が多い上、デンタルIQも高いからなのでしょう。
ですがそのような元気な高齢者でも、今からでも早速気をつけなくてはならない事があります。「食べ物を飲み込む力」にです。その力が低下すると気管に食べ物が入るようになり肺炎の原因にもなります。そうなれば胃に穴をあけチューブで栄養剤を入れるようになり、食べ物を口から食べられなくなってしまうのです。おいしい食べ物が味わえなくなるのです。年をとって食べたい物を食べられないほど辛いことはありません。そうならないように自己管理ができるうちに飲み込む筋肉を鍛えておくのも大事なことです。1日50回、舌を出したり引っ込めたりする訓練をするといいようです。
できるだけ多く、人と会話したり大声で笑うだけでもトレーニング効果があるそうです。話し相手をたくさんつくり、いろんな種類のおいしいものを食べてハッピーな高齢者ライフを過ごしましょう。
〈森林公園歯科医院医師・原田江里子さん〉