おりもの(帯下)の異常について
おりものは医学的には帯下(たいげ)と言い、膣粘液、膣上皮、子宮頚管粘液などからなり、正常でも少量認められます。帯下が次のような場合、病気の可能性があるとお考え下さい。①普段より量が多い。②白いかたまりや灰色、緑色や黄色など色や性状の変化がある。③かゆみやヒリヒリした痛みを伴う。ただ、帯下の量は排卵の時には子宮頚管粘液が増えるので、生理の前14日前後の帯下の増加は病気ではありません。
膣内には病的細菌の増殖を防いでいるデーデルライン桿菌と言う常在菌が存在していますが、デーデルライン桿菌が減少したり、混入する細菌などが増えると膣炎となります。膣炎で最も多いのは病原性の低い細菌が繁殖する細菌性膣炎で、数回の膣錠挿入で治癒します。痒みを伴うもので頻度が高いのはカンジダ膣炎で、原因のカンジダ菌はどこにでもいるものです。一度罹患して完全に治癒していない場合、何度も繰り返すことになりますので、完全に膣内にいないことを確認するのが重要です。市販の軟膏で一時的に痒みがなくなるけど、生理前に症状がまた出る場合など、カンジダ膣外陰炎が考えられます。閉経した方では、膣粘膜の細胞が萎縮することによって生じる萎縮性膣炎もあります。このほかにSEXで感染することが多いトリコモナス膣炎、クラミジア頸管炎、淋菌感染症などがあります。
帯下の異常の原因としては性病を含む膣炎が多いのですが、稀に子宮頚癌や卵管癌などの疾患もありますので、変だと思い特に長期になった場合は、婦人科を受診して下さい。〈このシリーズへの内容の御希望や御意見は、question@eveclinic.jpまで〉