細胞から病気を治す医薬品の話No.160
「ルミンA」は、厚生労働省から、免疫力をはじめ身体や精神状態を正常な状態に守るために働く、生命活動の根源的細胞であるマクロファージ(大食細胞=白血球の一種)を活性化する細胞賦(ふかつ)活用薬として認可されている医薬品。
戦前から始まったルミンの研究は、終戦後、京都大学「感光色素研究会」(鈴木懐会長=当時)に受け継がれ、1950年には感光色素から作り出された内服剤「錠剤ルミンA」と注射剤「プラトニン」が生産されることになる。1970年代には国(厚生省)が再評価作業に乗り出した。そして、1990年代に入り、電子顕微鏡などの発達を背景に、山本信人医学博士、中川美典薬学博士らの共同研究で、ルミンAが活性化マクロファージの産出を促進すること、その働きにより病気やケガを細胞レベルで治し、身体を正常な状態に戻す効果があることなどがようやく明らかになったという、長い研究の歴史に支えられている。