2007年08月31日号

不正出血


生理以外に出血がある場合を不正出血と言い、原因としてはホルモン的なもので治療が不要なもの、子宮頚管ポリープなど良性の疾患、子宮外妊娠や流産、膣や子宮の悪性腫瘍など非常に多くのものがあります。思春期の場合は余り心配がなく、初潮から数年の間は卵巣に命令を与える下垂体と卵巣の機能が十分ではないため、不正出血は珍しくありません。また、頻度が高く治療の必要のない、排卵に伴う排卵出血があります。排卵後の黄体期が約14日間であるので出血後2週間で生理になるのであれば排卵出血が考えられます。


   不正出血の原因は癌だけではなく、「不正出血があるけどがん検診で正常だったから病気がない」と言うわけではありませんし、細胞診の精度も決して100%ではありません。一度の受診では診断しにくい子宮内膜ポリープやホルモン的な問題があります。子宮内膜ポリープは、超音波でも見る時期によっては不明な時があり、疑われる時は生理直後に子宮内に生理食塩水を注入して超音波を行うと明瞭に診断できます。ホルモン的なものはある程度の期間基礎体温をつけて調べることが大事です。閉経近くの不正出血は、いろいろな疾患があることもあるので、特に注意が必要です。頻度が多く不快に感じる不正出血がある方は以前異常がないと言われたからといって我慢せず、不快であることを言って産婦人科を受診して下さい。このシリーズへの内容の御希望や御意見がございましたら、《question@eveclinic.jp》までお願いいたします。

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