2007年08月10日号

月経前症候群


生理の1週間前位から気分がすぐれなくなったり、いらいらしたり、気分が落ち込んだり、下腹痛、乳房痛、むくみなどのいろいろな症状がでることを月経前症候群(PMS)と言います。これは程度の差こそあれ、排卵がある大部分の女性に生じます。原因は完全に判明していませんが、排卵後に起こる黄体ホルモンの上昇が関係あると考えられていますが、他に多くの因子が関係していると考えられます。多くの方に出現するので、どの程度から病気として考えるかは難しいところですが、御自身が毎回の生理の前に辛いと思えば治療の対象と考えて良いと思います。


   治療法としては、最も効果的な方法としては低容量ピルがあります。低容量ピルは避妊を目的として排卵をしないようにさせますので、黄体ホルモンの上昇がないので症状が改善します。特に一相性と言って、ずっとホルモン量や内容の変化のしない低容量ピルが治療に向いています。ただ、吐き気や不正出血と言った副作用のでる方もいらっしゃいます。他に漢方薬による治療も効果が期待でき、ある程度の期間の服用により症状が軽快していく方が多くいらっしゃいます。いらいらや不安感の強い方は、生理前の時期だけある種の抗不安剤や抗うつ剤の内服も効果的です。いろいろな症状がありますので、すっきり全部の症状がなくならない場合も少なくないのですが、ある程度の期間をかけて治療していくと良いと思います。
   月経前の症状が辛い場合は我慢するしかないと考えずに、産婦人科医師と良くお話をして、少しでも楽にするのも一つの方法だと思います。このシリーズへの内容の御希望や御意見がございましたら、question@eveclinic.jpまでお願いいたします。

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