2007年09月21日号

駒岡保養センター1泊旅行


グループホームの朝は早い。定時のパット交換や失禁予防のトイレ誘導、4時頃から起きて歯磨き・洗顔の入居者もいれば、寝巻きの上に重ね着し、何をしていいのか分からずウロウロする人、起床から居間への移動に全介助が必要な人など。だが、今日は何となく雰囲気が違う、恒例の駒岡保養センターへの1泊旅行なのだ。


   何度も1泊旅行のことを話しているが、一部の人を除いて、とうに忘れている。だが、顔の表情から行動までいつもと違ってシャキとしている。昼食後の出発、普段は仕度を始めて出発まで1時間以上もかかるC爺ちゃんも既に仕度を終えて居間の長椅子に。私と看護師長も午前の診療を終えて出発、途中、在宅ターミナルケアで天寿を全うしたK婆ちゃんの家に寄って献花とお参りをさせてもらった。


   保養センターに着くと直ぐに、いつも誘うと一度は「やんだ!」と言って拒否するため「やんだ爺さん」と渾名されたYさん、乱暴な言葉遣いだが心根はやさしいTさんと連れ立って大浴場へ。「やんだ爺さん」のハゲ頭から足の先まで丁寧に洗った。入浴後はお楽しみの大宴会、ユニットの合唱団や代表が歌を披露し、最後は盆踊り。宴会後に昨年も一緒に入浴したS婆ちゃんと…昨年は男性の大浴場で多くの男性介護スタッフに囲まれて緊張ぎみ…今年は障害者用の小さな風呂場を借りきり、2人だけ…なかなか上がろうしないS婆ちゃん、私がのぼせそうになってギブアップ。


   後日、介護スタッフとのミーティングで「自分の両親の身体を洗ったり入浴したりした経験はない、改めて『できるのだろうか?』と疑問に思った」と発言したら、介護スタッフが「親にとって子供は常に面倒を見る対象」「子供は親の介護が必要と感じても気恥ずかしさが先立つ」「私たちは時間がくると自分の生活に戻れるが、家族ではそうはいかない」と。これらのことに家族介護の難しさの原因があるのだろう。

トラックバックURL:

« 「妄想力」 | TOP | No.83 »