異型上皮の治療
前回は子宮がん検診(細胞診)で異常がでた場合について書きましたが、今回は実際に異型上皮や初期の子宮頸癌だった時の治療についてです。子宮頚部の異型上皮は軽度、中等度、高度と進み上皮内癌、そして浸潤癌となります。異型上皮のなかでは軽度までは、自然治癒がかなりの割合で起こるので治療対象とは考えられていません。以前は高度異型上皮以上が治療対象と考えられていましたが、最近の研究では中等度異型上皮も治療対象と考えられています。
治療方法は異型上皮、上皮内癌も、現在では子宮全摘出術は必ずしも必要とせず、子宮頸部の病変部分のみの治療で十分な場合が多いことが判明して来ました。この治療法には、蒸散法、LEEP法、円錐切除術などがあります。それぞれメリット、デメリットがありますが、当院ではLEEP法を主に行っています。LEEP法は、特殊な電気メスで子宮頸部の病変部分を切除する方法で、外来手術であり入院を必要としません。また、術後の妊娠への影響や生理への影響が少ないメリットがあります。ただ、術後1週間以上後に傷から出血する方もいらっしゃいますし、通院も必要です。また、微妙な組織学的判定に難しい場合がありますので、浸潤癌が疑われる場合などは円錐切除をする必要があります。子宮頸部異型上皮や上皮内癌は手術前に確実な診断をつけることにより、切除範囲を可能な限り小さくして体への影響を少なくする治療法が選択できるようになり、子宮頸癌はがん検診を受けて外来で癌になる前に治療していく時代となっています。
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