子宮筋腫(2)
子宮筋腫の治療としては手術療法が一般的で、薬物療法は卵巣の働きを抑える薬剤を使用し、人工的閉経状態を作り出します。薬剤使用中は筋腫が小さくなりますが使用を中止すると大きくなりますので、閉経が近い方に向いています。この方法の後、子宮内膜症に対する薬を少量使用して続ける方法もあります。
手術療法には子宮を全部とる子宮全摘出術、筋腫だけとる子宮筋腫核出術があります。子宮全摘出術にはお腹を切る腹式と膣から摘出する膣式があり、膣式の方が術後の生活が楽なのは言うまでもありません。これらの手術は昔からありますが、当院では出血を少なくするためやお腹の傷を小さくするために、バイクランプと言う特殊な器具を使用したりしております。筋腫だけ取る場合も、お腹を切る方法以外に、腹腔鏡手術があります。私は卵巣の働きを抑える薬を数ヶ月使った後に腹腔鏡を用いてお腹の傷を小さくする術式(LAMと呼ばれています)をお薦めしています。7cm位の筋腫数個を4cmの傷で摘出することも可能です。傷が小さいことはその後の生活が非常に楽になるというメリットがあります。子宮筋腫は癌ではありませんが、貧血やその他の合併症も引き起こします。治療を薦められたら、自分の納得の行く方法で治療を受けることが重要だと思います。このシリーズへの内容の御希望や御意見、または婦人科疾患に対する御質問がございましたら、〈question@eveclinic.jp〉までお願いいたします。