2007年12月07日号

商店街の行方


娘の冬靴がない!となって、どこへ買いに行こうかと思ったら、近くに靴屋さんがない。高校生にもなると多少の品揃えでは満足しないようで、厚別まで行ってサンピアザの中か、江別のポスフールか、そんな感じで、何とも不便なのだ。いつの間にか専門店がなくなった。近所の商店街も櫛(くし)の歯が欠けるように寂しくなった。気がついたら普段の生活がずいぶん不便になったような気がする。コンビニだ、スーパーだ、ホームセンターだと便利になったつもりでいるけれど、近所で用事を足そうと思ったら、思うようにいかない。車があるからまだいいものの、車に乗れなくなったら…と考えると、ゾッとした。


   昭和50年代に大型スーパーが次から次へと各地に進出した。商店街は死活問題と反対運動を繰り広げたが、車で移動する社会になったことや、スーパーの価格戦略と圧倒的な商品量、デパートを思わせるような演出の魅力に、消費者は商店街を見捨ててスーパーへと走った。その結果、まず、小売店に商品を供給していた問屋も、小売店も姿を消して行った。それと関連する印刷会社や、設備会社や、さまざまな会社もやっていけなくなった。スーパーやコンビニの取引先は一部に絞られ、しかも中央の企業だ。地元に金は落ちないようになっている。地域経済が大きな打撃を受け、問屋や小売店や、関連の地場企業がなくなった分だけ、勤める所もなくなった。


   長年の流通戦争のあおりを受けて、江別でも厚別でも商店街はボロボロだ。それでも北海道で最も恵まれている土地なのだ。江別・大麻団地の商店街で、街の中心になって親しまれてきた食品スーパーが1月で閉店すると決まって、不安が強まっている。核店舗を失う商店街はもちろんだが、高齢化の進む周辺住民の心配は並大抵ではない。商店街では後を引き継ぐ食品スーパーの誘致に懸命だが、歩いて行ける距離に食品の店がなくなったら…と、消費者の不安はふくらむ。


   大型スーパーも国道沿いの大手のチェーン店も、所詮は商売だから合わなくなれば引き上げる。後に残るのは、荒らされてボロボロになって、勤める所も買い物するところもないさびれた町並み…。それが今、深刻な現実問題となって、華やかさと安さと利便性に走って商店街を見捨てた、われわれ消費者に突き返されている。


エコポイント対象 冷蔵庫

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