2007年12月21日号

J1復帰、J2優勝!!


12月1日の札幌ドームでの戦いに劇的な勝利をおさめ、念願のJ1復帰とJ2優勝を一緒に成就したコンサドーレ。ドームに出かけることはできなかったが、試合に勝利したとき、J1復帰を待ちわびたこの5年間を思い出し、思わず妻と手を取り合ってテレビの前で感激の涙を流した。この時ふと、今年春のある出来事を思い出した。


   50歳代の男性、数ヶ月も続く咳を訴えての初診。『月刊コンサドーレ』の公告を見て、「コンサドーレを応援している病院なら信頼できる」と、遠いところから来院してくれた。問診と診察を終えて、胸部レントゲン検査をしたが、写真を見て唖然…両側肺野に多数の腫瘤状の陰影…一見しての肺癌、しかも肺内転移を伴う進行癌。


   本人には「更に詳しい検査をして、最善の医療を受けられる医療機関を紹介する」こと、「恐らくかなり辛い治療を受けることになると思う」と告げ、紹介状と一緒に「今年は必ずJ1復帰するから、この色紙を見て頑張ってください」と、DFのS選手からいただいたコンサドーレ選手全員のサインが入った色紙を差し上げた。その5ヵ月後、紹介した医療機関から手紙が届いた。内容は「貴クリニックの診断どおり進行性肺癌で肺内転移もあり、最新の抗癌剤化学療法を試みたが、その効果も見られず、○月○日に亡くなりました」と。


   日々の診察室では「ここまで長生きしたから、もう死んでも良い」とか「私のようなものだから、何時死んでも良い」、「早く迎えに来て欲しい」などと言う人にしばしば出会う。だが、この患者さんのように《望まぬ死》にたまたま遭遇して無念の死を遂げる人がいることも考えて欲しい。このたび、コンサドーレの祝事に際しての祝辞にふさわしくないが、選手やサポーター、読者の皆さんへ熱いメッセージを送りたいと思う。


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