2007年12月21日号

子宮内膜症(2)


前回に引き続き今回と次回は子宮内膜症の治療について書かせて頂きます。日本では薬物療法が多いようですが、世界的にみると手術療法が主で、腹腔鏡を含めた手術療法で見て診断し摘出した病理組織で子宮内膜症と診断されないと内膜症との確定診断とならない位です。治療法を考える上で大事なのは、内膜症は妊娠と閉経で治ること、不妊症の原因となると言うことです。その点を考え、治療も手術療法や薬物療法を組合わせて行くのが良いと思います。


   薬物療法には、卵巣の働きを抑制して閉経と似た状態を作るGnRHa、低容量ピルなどがあります。多く使用されているGnRHaは、閉経と似た状態を作るため生理がなくなりますので使用中は生理痛などがなくなります。ただ、人により差はありますが、のぼせやイライラといった更年期症状などの副作用が出現します。これは漢方薬やホルモン剤を組み合わせることで、ある程度軽減可能です。また、使用できる期間が6ヶ月までとなっていますので、その後はまた悪化してくることが多く、年齢や重症度などを考慮して使用することが大切です。低用量ピルは日本では保険適用が認められていませんが、一相性のピルでは有効性が認められております。長期服用が可能で副作用も少ないので、服用しやすい利点がありますが、喫煙をする方には血栓症などの副作用のリスクが高いのでおすすめできません。また、どの薬剤でも同じですが、必ず効果があるとは限りませんので超音波やCA125(精密測定)などによる定期的診察は必要です。このほかに来年には長期に使用できる新薬が発売されるようです。


薬用スカルプD

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