子宮内膜症(1)
子宮内膜症は、子宮の内側にあり生理の時に剥がれ落ちる子宮内膜と同じ成分が、本来はない筈の卵巣、骨盤内腹膜、子宮の筋層などにある病気で、特に内膜症が子宮の筋層にある場合を子宮腺筋症と言います。内膜症の原因は解明されていませんが、20歳代から閉経までという幅広い年代に見られる病気です。腹膜などでは、水疱、赤色から茶色の点として認められ、進行すると周囲との癒着を引き起こします。卵巣にある内膜症が進んでくると卵巣に嚢腫(のうしゅ)を形成して、その内容がチョコレート色なところからチョコレート嚢腫と呼ばれることもあります。
症状としては、生理痛の悪化が一番多く、子宮腺筋症の場合はこれに過多月経を伴います。さらに進むと排便時の痛みや性交時の痛みなどが生じてきます。内膜症は妊娠や閉経で生理が止まると治癒しますので、軽度の内膜症の場合は妊娠して治癒してしまうと言う良い循環になりますが、内膜症が進行すると不妊症の原因になり、内膜症が原因で妊娠しずらくなっている方がそのまま放置すると不妊になってしまう悪循環になります。
診断は内診、超音波で行うことがほとんどで、内膜症の時高くなるCA125と言う血液検査もあり、診断や治療の効果判定に使われています。そのほかにMRIも有効です。
内膜症は近年増加していると言われています。生理痛が悪化してきた方や、性交時下腹部から腰部にかけて痛みのある人は一度産婦人科を受診されることをお薦めします。
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