2008年01月25日号

正月に思ったこと!


天気予報では雪模様の正月とのことだったが、ドカ雪も無く平穏な正月を迎えることができた。だが、株価は低迷し、原油価格の上昇などのニュースも重なって、景気が上向く気配は一向に見えない。大学の同期生からの年賀状に「医師不足で地域医療の確保に難儀している」との添え書きがいくつかあった。それぞれの地域中核病院の院長や副院長として奔走している姿が眼に浮かぶ。


   私が医師になった時代はまだ経済成長が著しいとき、医師過剰への憂慮から医学部の定員を徐々に削減し始めていた。その時代と今とを比較すると、救急医療を志向する人材が極めて少なくなっている現実に気づく。私の時代には、テレビで見たベン・ケーシーを目指して脳神経外科を選ぶ医学生が多くいたし、救命医療や地域医療の担い手を志して外科や内科を選択する者が多数いたものだ。


   大学の同期で教授をしている一人は「学生を対象としたガイダンスで先ず尋ねられるのは、休みが自由に取れるかと訴訟を起こされる危険性の頻度だ」と言う。夜間の呼出しが多い外科や内科、小児科は嫌われ、訴訟件数の多い産婦人科も敬遠される。訴訟に関する統計では、ここ10数年、内科、外科、産婦人科の御三家に変化はないようだ。


   今年4月の診療報酬改訂では、医師不足のために地域医療崩壊の危機にある小児科や産婦人科に重点的に配分すると、厚生労働省が言っている。だが、今までの診療報酬改定の歴史を見ると、傾斜配分が思惑通りの効果をもたらした例は珍しい。地域や救急医療崩壊の危機に対する確実に有効な処方箋など私には思いもつかない。しかし、札幌市のような都市部はともかく地方都市の医療崩壊危機は予想以上に深刻な様子が年賀状の文面から伺われた。


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