2008年02月01日号

ひそやかな楽しみ


スポーツで活躍する選手を見ていると、頭に髷(まげ)を結わせてサムライ姿に置き換えて想像してしまう、妙な癖がついた。時代劇が好きなせいだろうか、あまりいい趣味ではないと思いつつやめられない。そのうち、スポーツ選手から、政治家や経済人や芸能人まで、散歩人の“ひそやかな楽しみ”のまな板にのせられるようになった。悪代官や悪徳商人、儒学者、痩せ浪人、下級藩士もいるし、殿様もいる。藩政を牛耳ろうという野望に満ちた家老がいるし、純朴な百姓もいる。好人物の町人や悪がしこいチンピラがいる…


   大リーグのイチローや野茂英雄、サッカーの中田英寿の活躍に、こういう人が昔なら強い剣豪になったのだろうな、と武者風の髷やチョン髷をのせて着物袴に刀を持たせてみたのが始まりだった、なかなかサマになる。眼光鋭く、隙(すき)がなく、やはり強そうなのだ。そんな想像をすると楽天のマー君(田中将大)なんてやさしくて本当は強い、そんな感じの侍になりそうだし、日本ハム・ダルビッシュは佐々木小次郎みたいな感じの若武者かなぁ。困ったのは長島選手で、チョン髷をのせると結構まんがチックになってしまう


   で、女性になると、なかなか想像できないでいる。日本髪の似合う人が何となく少ない感じがするのだ。テレビに出ているタレントさんなんかの現代風の髪型を島田に変えてみるのだが、ピンと来ない…。化粧が昔の感覚に合わないからギャップが大きいんだ、とも思った。ただ、柔道の柔ちゃんなんか、島田をのせるといい感じのおかみさん。結構今風なイメージの人でも、親しみやすい下町のおばさんに変身する人もいて面白い。そこから、その人の本来の姿が見えてくるような気もたまにする。“ギャル”も、おちゃめな町娘になったり、本当は奥ゆかしい娘さんだったり、“イイ女”が性悪な年増になったり…。今話題のモナリザを想像してみたら、どこかのお武家の、やっぱり謎めいたご妻女…


   そんな悪趣味が高じて、最近では町の人々にもついつい想像力(もう、妄想力の段階か?)を働かせて、時々「失礼なことを」と心の中で謝ってみたりする。時代も古代だったり、平安の頃だったり、江戸時代だったり広がって…。いけないいけないこれはもう病気の類かもしれない。


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