2008年02月08日号

米国の緑内障事情


つい先日インターネットを見ていたら、「今後アメリカ人に緑内障がじわじわと広がる」という記事を見つけました(MSN産経ニュース2007年11月29日)。


   緑内障は、本人が自覚する数年~十数年前から徐々に視覚をむしばみ、いったん視野(見える範囲)障害が起こると元に戻すことはできません。これを忍び寄る蛇に擬え、視覚のこそ泥(snake thief of sight)と呼ぶのだそうです。緑内障になると外界の映像情報を網膜から脳に運ぶ通路にあたる視神経が障害されます。これは無自覚のうちに進行し、見える範囲が狭まります。しかし緑内障は、早期発見・早期治療を行えば予防可能な病気の第1位にも上げられてもいるのです。


   現在全世界でおよそ6700万人が緑内障を患っていると言われますが、それが2020年には8000万人に増加するのではないかと言われています。これは、寿命が延びることにより高齢化が促進され、相対的に緑内障が増加するというのです。加齢以外に家族歴(遺伝的要因)および人種的な問題も考えられています。


   さて、米国では300万人もの緑内障患者がいますが、自分が緑内障であることを自覚しているヒトはわずかに半数であるとのことです。それでも、緑内障と診断された患者さんの75%は、未だに視野の障害が現れていません。これは、早期診断と早期治療の賜物と考えられています。


   しかし米国の研究者は、今後アメリカ人の緑内障による視覚障害レベルは悪化するだろうと予想しています。根拠の1つに「団塊の世代の高齢化」を上げています。「歯科検診には6ヶ月に一度はいくのに、眼科検診には10年に一度しか行かない」、「初期に発見出来れば、いい結果が得られるのに」という眼科医の嘆きも聞こえてきます。もしも緑内障と診断されたら、その血縁家族の検診も重要とのことです。


   我が国も米国と全く同じような状況です。早期発見のため積極的に検診を受けて下さい。


神戸スイーツ

トラックバックURL:

« おしっこが近い、漏れてしまう… | TOP | 春の思い出 »

[PR]SEO対策済みテンプレート