2008年02月08日号

おしっこが近い、漏れてしまう…


おしっこの回数が多いことを頻尿といいます。以前は昼間9回以上、夜2回以上など回数で診断していましたが、現在は尿回数が多く、ご本人が生活に支障を感じるなら頻尿ありとします。


   また自分の意思と無関係に尿が漏れてしまうことを尿失禁といい、男性よりも女性に多く見られます。


   頻尿や尿失禁がありますとトイレが気になって仕事が手につかない、外出ができないなど、日常生活を制限されることもあるやっかいな症状です。


   尿失禁にはいくつかのタイプがあり、その原因や合併症の有無など、正しい診断のもとに適切な治療を進めることが重要です。咳やクシャミ、あるいは階段の昇り降りなど、お腹に力が入った時に思わず漏れてしまう場合を腹圧性尿失禁、尿意を感じてからすぐにトイレへ行かないと、間に合わずに漏れてしまう場合を切迫性尿失禁と言います。また双方の症状をあわせ持つ混合性尿失禁の場合があります。かなり多くの方が悩んでいると推測されますが、日常生活にさして困らない、相談するのが恥ずかしいなどとあきらめてしまう方も少なくないようです。


   実際の診察では、まず症状の程度や経過など十分にお話をうかがうことが重要です。その上で尿検査や超音波検査といった簡単な検査を行いますが、痛みを伴うような検査は通常必要としません。


   治療法は頻尿や尿失禁のタイプと程度により多少異なりますが、膀胱の異常収縮をやわらげたり、尿道の抵抗を増す働きがある薬を服用していただくほか、干渉低周波などで骨盤底や尿道周囲の組織をソフトに刺激して、尿道の抵抗を高める方法などが中心です。


   診察や治療はあくまで患者さんの状況に合わせて行われますので、安心して専門医を受診し快適な生活を送ってください。


   泌尿器科さいとうクリニック 齋藤文志郎院長

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