2008年02月08日号

食の不安…


これほど続けば、あえて「毒入り」と言いたくなる。食品から薬品、化粧品、玩具にいたるまで、多くの中国産品に命に関わる被害が世界中で発生している。有毒物質混入の中国産原料を使った咳止めシロップ剤で387人が死亡したという中米パナマのニュースが世界を驚かせたが、米国で犬や猫が多数死亡したペットフード、死亡者が出て日本でも騒がれたダイエット薬、塗料から鉛が検出された米の玩具など、中国製品による被害は記憶に残っているだけでも本当に多い。

   食品だけ見ても、例えば輸入禁止などの処分を受けた中国産輸入食品は、抗生物質や農薬、殺菌剤などの有毒物質、大腸菌などの細菌が検出された、ウナギなどの魚介類や野菜類、肉類、菓子類、茶やそば、そしてそれらの加工品とほとんどの分野におよび、ほかの国に比べても群を抜く数だ。


   シイタケ農家だった散歩人の実家は、一昨年からシイタケの栽培をやめた。中国産に追いやられたのである。しかし、1パック100円でスーパーに山積みにされた中国産シイタケの出来の悪さ、ツンと鼻を刺すような薬品の臭い、とても口に出来ないようなそのひどさに、そういう産物を出荷する中国の農業関係者、それを平気で輸入する日本の商社、それをまた平気で売るスーパーの、無神経さ、というよりむしろ金のためなら毒入りとわかっていても平気で売りそうな“悪意”に、憤りと口惜しさを感じたものだった。


   「低価格」「消費者利益」「コスト削減」…そうした掛け声の陰で、日本の農業は見捨てられ、消費者は大きな被害をこうむる。わざわざ自国の農業をつぶして食料自給率を下げ、国民の健康まで危険にさらして毒まみれの食品を買い付けるこの国のあり方とは、いったい何なのだろうか


   「中国製毒入りギョウザ」の事件は、グルメだ食の安全だと騒いでいる割には、とってもお粗末で恥ずかしい日本の食の実態を浮き彫りにしているような気がする。何を食わせられるかわからない、そんな時代にぼう然とする。


ビデオカメラレンタル

トラックバックURL:

« ロフト付きで1760万円 | TOP | 細胞から病気を治す医薬品の話No.173 »

[PR]SEO対策済みテンプレート