2008年02月29日号

5分未満の問診…無料に?


2月2日、日本経済新聞のホームページ(HP)に掲載された記事である。記事によると、中央社会保険医療協議会(中医協)が「問診や病状説明を対象にした診療報酬について、所要時間が5分未満なら無料とすることを決めた。今年4月から実施する」という内容である。これによって200億円の医療費が削減できるとの補足も記載されている。


   この記事を読んだ人は、病院を受診したときの「5分間」…医者も患者もお互いにストップウオッチを持って診察室で合い対し、医者は世間話で「以上」の時間を稼ぎ、患者は早口で「未満」の時間を節約…こんな笑い話のような姿を想像したかも知れない。実際に自分の診察時間を計ってみた。風邪で初診の場合、5分前後で診察を終えることが多いものの、心電図やレントゲン検査を行った場合は、結果の説明だけで優に10数分を要する。


   大病院では、1人の医師が1日に100人を超える外来患者さんを診察することも珍しくない。1人5分間の診察時間が必要だと、一日8時間で100人弱…という計算になる。今回の医療費改訂では、病院勤務医を優遇する措置を講じるとの名目だが、これでは「100人を超える患者さんの診察は無償労働しなさい」と言うに等しい。


   この記事を見てインターネットを検索したが、他社の新聞記事や医師会関連のHPにもフォロー記事が見当たらない。ガセネタか?と思った。表題の記事は、あたかも再診料が無料になると錯覚するような内容だが、5分未満との制約で再診料を無料にするのなら、医療費200億円削減では少な過ぎる。いろいろと考えを巡らせてみたが、この記事を書いた記者は、医療報酬の「外来管理加算」と「再診料」とを混同しているのだろうという結論に達した。いずれにしても、診察室にストップウオッチを置きながら診察することが無いように願っています!


B’z CD

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