2008年03月14日号

流産(3)


 3回連続して流産した場合を習慣性流産と言います。習慣性流産の原因は子宮の形、黄体機能不全、抗リン脂質抗体症候群、抗核抗体、感染、染色体異常などがあり、多くの検査が必要です。以前書いたように流産の確率は10-15%で年齢などと関係ありますので、流産の原因として多い《偶然生じた染色体異常》が繰り返されている可能性も否定できませんが、別な原因もあるかもしれませんので、検査してからの妊娠をおすすめします。黄体機能不全というのは排卵後の黄体ホルモンが低い状態で、基礎体温をつけ高温期に測定してみます。黄体機能不全に対しては注射や内服のホルモン剤により治療します。流産と明確に関連が認められているものが抗リン脂質抗体症候群で、体の中のリン脂質に対する抗体ができている病気で、血液が固まりやすくなり血栓ができ脳梗塞や心筋梗塞になりやすかったり、流産や死産を繰り返します。治療としては薬を使用して、血液を固まりにくくします。抗核抗体も自分の体内物質を攻撃する抗体なので数値が高ければ、薬による治療が行われます。


    これらの検査をしても原因がわからないことが多いのが実際です。ですから、重要なことは3回目の流産が稽留流産である場合流産手術をした時に絨毛染色体検査を行い、その流産の原因が染色体異常であったのかどうかを調べることです。連続した流産では精神的に大変なダメージがあると思います。だからこそ、検査をして原因を調べて判明したら治療をして、原因が不明であれば大丈夫だと信じて次の妊娠に望みましょう。このシリーズへの内容の御希望や御意見がございましたら、question@eveclinic.jpまで。

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