2008年04月04日号

涙とドライアイについて


最近、テレビCMで「10秒間瞬きせずに目を開けていられますか」と言っていたのをご存じですか。もしそれができなければドライアイの可能性があります。


   涙は決して単なる食塩水ではありません。眼の表面の涙の膜は、上から『油層』『水層』『ムチン層』の3つの層からなります。


   涙液の働きは、角膜に酸素を取り入れること、病原体から角膜を守ること、角膜の表面をなめらかにすること、眼に入った異物を洗い流すことなどがあります。ムチンは結膜から出て、角膜と涙液をなじみやすくしています。油はまぶたの縁の分泌腺から出て、涙液の表面を覆い、涙液を均一に広げたり乾燥を防いだりします。


   最近、プールの後、眼を洗い流すのは、かえって眼に良くないという報告が出ました。この大切な涙の膜が洗い流されてしまうことと、水道水の塩素による角膜の細胞の傷害が起こるからです。眼に酸、アルカリ、異物が入った場合、花粉症の人の場合などのほかは洗う必要はありません。


   この涙液の減少あるいは質的な変化により眼の表面に障害を生じる疾患がドライアイです。ただ涙が少ないだけでなく、前述のいずれの成分に問題があっても症状が出るのです。また、ドライアイはこうげん病などの全身疾患に合併することがあります。ただ涙の代わりになるものを点眼するだけでなく、原因によって対処のしかたも変わってきますので、ドライアイの症状があれば一度眼科の受診をおすすめします。


   サンピアザたけだ眼科 武田守正院長


   厚別区厚別中央2―5(サンピアザ3階) 【TEL】890―2363

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